フェラーリ購入準備その3 和製スーパーカーNSXとの突然の別れ

愛機NSX

フェラーリ購入準備その3 和製スーパーカーNSXとの突然の別れ

「○○様、NSXの件でお電話しました。上司の方と相談しましたところOKが出ました。

本来であれば売却はご遠慮いただきたいところですが、◯◯様のお父様には大変お世話になっているということで、

今回特別に売却の許可が降りました。

ただし、当社ではお取り扱い出来ませんので、売却先は◯◯様の方でお探しください。」

うーん、またしても親父の威光がちらついたHONDAの担当からの返事。

しかし、背に腹はかえられぬため、早急にNSXの売却先を探すことにした。

NSXの売却先探し

ただ、困った事に、当時は、車の買取業者が今ほど豊富ではなく、ましてや、NSXクラスとなると、

好条件で引き取ってくれるところは、なかなか見つからなかった。

怪しい中古車屋か怪しい輸入車専門中古車屋くらいしか、俺の住む地方には存在せず、

かといって大都市にまでわざわざ売却先を探しに行く時間もないため、途方に暮れる日々であった。

そんな俺に救いの手が差し伸べられたのは、それから1週間後のこと。

「あのさ、〇〇バイパス沿いに車を高く買い取ってくれる、△△△って車買取専門店が出来てたぞ!

ちらっと聞いたところでは、結構評判が良くて見積もりだけでも大歓迎らしいぞ」

さあー、またまた来ました、恒例の神の声ならぬ兄の声。

「ありがと〜、兄さん。今度の休みに行ってみるよ(笑)」

足元見られた?

バックショットNSX

日曜日の朝、念入りにNSXを磨く俺。少しでも高く買ってもらうために、入念な洗車をする俺。

NSXとの付き合いは、まだ2年少々で、じっくり乗り込んでやれていない、少し後ろめたい部分もあるが、

新しい恋人のようなフェラーリとの生活のためなら、それも致し方ないところではあった。(お前人間のクズか?)

「せっかく、ドレスアップしてコンピューターチューンまでしたのに、もうお別れしなきゃならないんだ。ごめんな、NSX。」

洗車が終わり、いよいよ買取の見積もりを受けにレッツラゴー!という事で、あっと言う間に買取専門店に到着。

「すみません、これいくらで買い取ってくれますか?ちなみにまだローンが残ってますが・・・」

「おっ、NSXですね?3.2Lでマニュアルシフト、無限パーツ付きで、コンピュータチューンしてますね?へえ〜、これ結構お金かけてますね〜?」

「はい、結構金かけました。インテRを売って、パーツ代にしました。」

「インテRも持ってたんですか!お金持ちなんですね?」

「いや〜、独身貴族なだけですよ〜。他に使う事ないから〜(笑)」

「少しお待ちください。NSXはノーマルが高く売れるからですね。ドレスアップしてると、少し勉強しないといけません。」

何やら先制パンチを喰らった気分。もしかして足元見られたか?

突然の別れ

「お待たせしました。○○様のNSXは勉強させていただきまして、

○○○万円でお買取させていただきたいと思います。いかがでしょうか?」

業者の提示額は、何とNSXのローン残額とピタリ同額!少しもプラスにならない、

懐かしいテレビ番組「ピタリ当てましょう!」並みの計算だった!

「そうですか、なんか、思ったより少ないんですね〜?もう少し上乗せしてもらえませんか?

このパーツ、結構したんですけど、距離もそんなに行ってないでしょう?」

「そう言われましても、これがギリギリの額なんですよ。特にリヤハッチがCFRP制なんで、

傷がつきやすくて評判悪いんです。ノーマルだと良かったんですが・・・」

まじかよ〜(涙目)こんな事なら、ドレスアップなんかしなきゃ良かった!

「○○様、もし本日このまま車を置いて行かれるなら、少し考えてみますけど、いかがでしょうか?」

「へっ?今日?今?もう?」

浮気の代償

業者の言葉が意味するものは、今日ここでNSXとお別れするという事。何の心の準備もなしに?

フェラーリに浮気した俺が今日ここでいきなりNSXと別れるなんて、男と女の間でも、もう少し余韻があって、ぐだぐだしながら別れるのに、いきなりなんて・・・

「どうされますか?一旦持ち帰られますか?持ち帰られますと、見積額は改めての計算となります。」

次は、右フックが飛んで来た!

もう、逃げ回るのは無理だ!男ならここで決めろ!

「今日帰りは送ってもらえますか?」

とうとう俺は、生まれて初めて手にした和製スーパーカーを手放す事にした。

すまん!愛機NSXよ!許せ!

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年齢:54歳 性別:男 出身:九州 趣味:ブロクを書く事とブログを読む事(陰謀論、スピリチュアル系) 夢:再度赤い跳ね馬のオーナーとファーストクラスでのハワイ旅行 自由:何事にも縛られず自己責任のもとに生きる事 現実:コロナ禍での生活に、それなりのストレスを抱えて悶々とする日々 課題:ブログで自分の生きた証を残すこと こんな感じですが、よろしかったら読んでやってください。