【考察】働き方改革と副業解禁がもたらす未来とは・国のあり方は変わるか?

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【考察】働き方改革と副業解禁がもたらす未来とは・国のあり方は変わるか?

働き方改革と副業解禁がもたらす未来とは

毎度ご覧いただきありがとうございます。

今回は今国会で繰り広げられている答弁を聞いての一考です。

安倍政権が推し進める働き方改革の目玉に、「副業解禁」があります。

これまで日本の企業は副業及び兼業を禁止していましたが、

これからは、サラリーマンも大手を振ってアフター5にセカンドビジネスに勤しめる時代となる訳です。

副業解禁がもたらす新たな問題

これまで隠れてこっそり副業をしていたという方は意外と多いと思います。

このブログを読んでいるあなたはどうですか?

ここで、1つ心配な事が持ち上がりました。

国が副業を認めたという事は、誰もが副業を持つのが当たり前になる。

となると、本業の基本賃金がどうなるか、という点です。

会社勤めのサラリーマンは基本的に、毎年の昇級があり、僅かではありますが賃金の上昇が見込めます。

ところが、副業が認められると、この昇級というシステムがこれまでのような形で維持されるのかという心配はないでしょうか?

企業にしてみれば、本業以外でも給料をもらっているんだから給料は据え置きでも十分でしょう?

なんて、発想にならないかとても気になります。

事実、諸外国では、業種によってはダブルワークは当たり前で、1つの事業所だけの収入で生計を立てる事が難しいため、

ダブルワーク、トリプルワークが当たり前になっていると聞いた事があります。

また、就職活動もこれまでと違い、ダブルワークを前提としたものとなるのであれば

、雇用する企業側も採用の条件を変えざるを得なくなるかもしれません。

終身雇用制度の崩壊

私たち昭和生まれにとっては、1つの企業に就職して終身雇用で定年まで勤めあげるというスタイルが、最も一般的でした。

最近でこそ、転職ブームで、特に若い人達は仕事が自分に向かないと判断したら

2、3年で会社を変えたり、独立したりと、仕事に対する考え方が随分と変化して来ました。

ことわざに「石の上にも三年」とありますが、本来の意味は何事も継続して行わなければ、

物事の良し悪しは分からないので、始めてから三年は我慢して続ける、という事なのですが、

現代では転職するなら三年以内の様な見切りをつけるタイミングが三年となっている様です。

確かに、昭和と比べたら平成の世の中は、情報収集一つ取っても、インターネットの普及に伴い、

比べ物にならないスピードと量で、個人が収集できる情報が世の中に溢れています。

寿司職人が下積みを10年もする時代は終わったとも言われています。

誰もが、複数の職業を持ち、働く時間も自由に決められる時代であれば、

日本の伝統的な終身雇用制度は消失すると思います。

今回は、国が働き方改革を推進し、副業を認めるという180度の方向転換を示したことで、

我が国の労働者の環境も随分変わってくることでしょう。

働き方改革後の未来

今日の国会中継では、勤務医の働き方についても討論されていました。

医師の労働環境は過酷であり、現行でも労使協定が守られていないところが、たくさん報道されれいます。

しかし、医師や警察、消防、自衛隊など社会のインフラとも呼べる重要な職業に関しては、

厳密に労働条件を守ろうとすると、膨大な数の人員が必要となります。

でなければ、時間外だからもう診療は出来ませんとか、時間外だから捜査は出来ませんとか、

時間外だから消火は出来ませんなど、世の中の秩序が乱れかねない大問題となってきます。

この様な、職業を問わず一律に働き方改革を推し進めた先に起こる問題について

今国会で取り上げられる事は期待できませんね。

私的には、小手先の改革よりももっと未来を見据えた、大きな改革をこの国は必要としていると考えます。

それは、国民一人一人が豊かな(物質的ではなく精神的な)人生を送るための、教育改革、社会制度改革、外交の方針転換です。

一市民のアイデアが実現するとは思いませんが、義務教育の段階から人間としての幸福をどの様に追求するかの教えや、

江戸時代の米沢藩主である上杉鷹山が提唱した

自助・扶助・互助」の三位一体の助け合い精神に基づく社会制度の構築

独立国家として自尊心を持った外交姿勢を前面に押し出すなど。

結局のところ、働き方だけを変えようとしても、

国としてのあり方が変わらなければ、労働者の勤労意欲は削がれる一方です。

まとめ

現政権が推し進める働き方改革が、我が国にとって吉と出るか凶と出るかは、

現段階では予測がつきませんが、確実に言えることは、サラリーマンの労働環境に劇的な変化が訪れるという事実です。

また、同時に、歴史の転換点に立っている国民一人一人が、働くという事の意味を考える良い機会とも言えます。

奇しくも元号が変わる頃には、ある程度の方向性が示されているかも知れませんね。

追記:令和2年になっても方向性は示されていません!(2020年7月現在)

 

 

 

 

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年齢:54歳 性別:男 出身:九州 趣味:ブロクを書く事とブログを読む事(陰謀論、スピリチュアル系) 夢:再度赤い跳ね馬のオーナーとファーストクラスでのハワイ旅行 自由:何事にも縛られず自己責任のもとに生きる事 現実:コロナ禍での生活に、それなりのストレスを抱えて悶々とする日々 課題:ブログで自分の生きた証を残すこと こんな感じですが、よろしかったら読んでやってください。