夢の和製スーパーカーNSX購入記
さて、私アイアンマンの子供の頃からの夢。
スーパーカーブームの洗礼を受けた哀れな子羊が見た夢。
それはいつかスーパーカーのオーナーになること。
そしてそれは割とあっさり実現しました。
今回はそんな私のスーパーカー購入記をお届けします。
世の中に私のようにいつかスーパーカーのオーナーになりたいと
大きな夢を抱いている方は少なくないと思っています。
そんなあなたにこの記事をお届けします。
ぜひ参考にしてください。(うん?ならない?)
HONDA NSXください
私アイアンマンの初購入スーパーカーは、日本が世界に誇るHONDA NSXでした。
当時、20代後半の独身貴族であることを理由に、男なら一度はスーパーカーオーナーにならないとつまらん!
と、訳の分からない理由をつけて、HONDA VERNO(懐かしい!)に飛び込み、
いきなり「NSXを下さい」と店員さんを驚かせてしまいました。
NSXといえば、1998年当時国産車で唯一、価格1000万円オーバーのスーパーカー。
購入に際しては、予約申し込み金が要るとの店員さんのお言葉に、「おいくらですか?」と、呑気な質問をした私。
「はい、本体価格が1000万円ですので30%ほどは必要です」
がびぃ〜ん!
ということは、1000万円の30%は300万円!!
かっこインテグラ1台分じゃないか!
予約申し込み金のあまりの高さに、目が点になった私でした。
とほほ、そんなお金ないし、下取りに出す予定のCRーXデルソルは75万円だっていうし。全然足りないぞ!
どうする私?ここで諦めるか?汗・汗・汗
「えー、お客様は◯◯様のご子息でいらっしゃいますね?」
「はいっ!そうですが・・・」
「上司が◯◯様ならよく知っているので特別に取り計らうように指示がありました」
「ということは?」
「はいっ!今回特別に予約申し込み金を75万円でお取引させていただきます」
「ほっ!普段は反発ばかりしている親父だけど、意外と役に立ったな」と安堵する私
そういうことで、めでたく無事に残金を男の60回ローンで支払うことになりました。
車両本体価格910万円、オプション諸経費込みで1000万円ちょいオーバー。
地獄の毎月15万円のオートローン返済が始まりました(くう〜!)
これから毎日カップラーメン生活か〜!
夢の車ゲットだぜ
98年式 NSX 、3.2L、6速MT ノンパワステ ボディカラーはレッドが私のNSX。
まずは家の近くの空き地で愛車と記念撮影。
うーん、今見ても抜群にかっこいいですね!(NSXが)
国産車とは思えないフォルムとV型6気筒横置きミッドシップエンジン搭載で、
あの旅客機ボーイング767や戦闘機ゼネラルダイナミックスF16と同じ、
フライバイワイヤ(ワイヤーを介さない電気式)でエンジンコントロールを行う史上初の国産スーパーカー。
ローン返済は大変だけど無理して買った甲斐がありました(涙)。
トランスミッションはATも選べたのですが、やはり男はMTでしょう。
ステアリングもパワステが選べたと思いますが、こちらもやはり男はノンパワステということで、
毎回駐車の度に腕と腰が痛くなりそうなハンドルと戦っていました。
ただし、その後本家のF1も時代の流れでATやパワステが主流になったので、私のこだわりはなんだったのでしょう(涙)
HONDAさんに感謝
しかし、NSXの走りは只者ではありませんでした。国産初オールアルミボディに280馬力は必要十分なパワーで、
スタートからあっという間に2速で時速100kmに達し、山道では抜群のコーナーリングを見せて
高速道路では他の車が止まっているかと錯覚するほどの、圧倒的なスピードを誇りました。(錯覚です、あくまで)
「うん、やはり、日本が世界に誇る唯一のスーパーカーなんだ。無理して買って本当に良かった。」
「HONDAさん、NSXを作ってくれてありがとう!」と、乗るたびに感慨に耽る私でした。
NSXで家から出るときは当時流行っていたイギリスのミュージシャン「ペットショップボーイズ」の
を聴きながら標準装備のBOSEオーディオシステムの高音質を楽しむのがルーティン。
特に低音の迫力はスゴかったです。
夢の後始末
そんな、夢を叶えた私ですが、その後まさかの事態が発覚することになりました。
まだ、20代の若造で独身貴族を名乗っていましたが、給料は平均的なもので決して余裕はありませんでした。
何しろ鬼の60回ローンを組むくらいですから。
ある月末、ふと預金通帳を開いて残高を確認したところ、なんと!このままでは来月の家賃が払えない事が発覚!
NSXのローンも大事だけど住むところも大事な訳で、元来生真面目な性格の私としては、
社会人として家賃滞納などあり得ずなんとかしなければと、必死に考えました。
NSXは乗り続けたいし、かといって家賃滞納は大家さんに迷惑だし、散々悩んだ挙句、実家に戻ることを決断。
いや〜、この時の引越しはほとんど夜逃げのような勢いで、冷蔵庫から洗濯機まで全部1人で運び出しました。
しかもエレベーターのない3階建アパートの3階に住んでいましたので、それは大変でした!
家財道具を兄から借りたピックアップトラックに乗せて、夜中に実家に帰り、家族に不思議に思われたのを今でも思い出します。
まさか、NSXを買ったから家賃が払えなくなったなんて、口が裂けても言えませんからね・・・
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