男子憧れの職業はF1レーサー スーパーカーブームの落とし子の夢
その昔、男の子の憧れるもう一つの職業はカーレーサーでした。
現在でいうとF1に代表されるれレーシングドライバーのことです。
とにかく男の子はかっこいいものに憧れます。
レーシングドライバーは時速300kmでサーキットを駆け抜け観客を魅了します。
時にはアクシデントで命を落とす危険な職業ですが、そんなドラマがあるのも心惹かれる部分だと思います。
サーキットの狼
私の小学校時代に大変な漫画が大流行しました。
そう、後に日本全国で巻き起こるスーパーカーブームの火付け役となる「サーキットの狼」です。
この漫画は、世界的ファッションモデル兼デザイナーの姉を持つ主人公が、姉から援助を受けて輸入スポーツカーを乗り回し、
一匹狼の街道レーサーから後には日本人初のF1レーサーになるまでの物語です。
主人公は幼くして両親を亡くし、年の離れた姉に甘やかされて育ちました。
姉から与えられた車は「ロータス・ヨーロッパ」という、当時F1レースに参戦していた老舗F1メーカーのロータスが制作販売したスポーツカーです。
車高は1m足らずでボディがFRP製、エンジンは直列4気筒の軽量ハンドリングマシンでした。
この車を駆って主人公が繰り広げるライバルたちとの様々なバトルは、ワクワクドキドキで、連載は週刊誌でしたので発売日の火曜日がとても楽しみでした。
スーパーカーブーム
当時はスーパーカーに関することならなんでも話題になりました。
プラモデル、消しゴム、レコード、写真集、展示会etc.
プラモデルは漫画に登場する車はほとんど製品化されました。
そして全国の小学生は、日曜日になるとお気に入りのスーパーカープラモデルを買いに電気屋に駆けつけたものです
(昔はなぜか電気屋にプラモデルが売ってありました)。
友達の家に集まり、プラモデルを作りながら、小学生なりに車に関するウンチクを語り合うという光景が珍しくない時代でしたね。
私はロータスヨーロッパがお気に入りでしたので、よくプラモデルを作りましたが、さすが運転をしない小学生です、
リアウイングを逆さにつけてしまい、一つ上の兄からは「それじゃ空に飛んでしまうぞ!」と馬鹿にされたのも愛嬌でした。
そんなこんなで、漫画も主人公がF1レーサーになり世界を舞台に活躍する展開となり、
最後の方では純国産F1マシンが開発されるという、日本人にとって夢のような話で終わったような記憶があります。
後に、日本全土で巻き起こるF1ブームを予言したかのような漫画でした。
F1ブーム
中学生の頃になるとスーパーカーブームも落ち着き、世の中はアニメムーブへと変わっていきました。
ただし、車関連の漫画やアニメは一定の人気を保ち、ラリーを舞台としたアニメ「グランプリの鷹」や
町工場を舞台とした漫画(よろしくメカドッグ)など車関連のエンターテイメントは確立されつつあるようでした。
私も、中学・高校・大学と受験受験で忙しくなり、エンターテイメントからは遠ざかる日々でしたが、
大学に入ることができて、やっと受験勉強から解放された、その春に日本で10年ぶりにF1レースが開催されることに。
フジテレビが独占でF1中継をすることになり、初戦のブラジルグランプリは深夜に生中継されました。
日本人初のパーマネントF1ドライバー「中嶋悟」、彗星のように現れた音速の貴公子「アイルトン・セナ」の2人が
後の日本におけるF1ブームの火付け役となりました。
フジテレビの局を挙げての広報活動の効果もあり、中継スタッフ・関係者・視聴者全てが興奮、日曜深夜の生中継に夢中になり、
放送の翌日、月曜日はF1ファンは皆、寝不足になっている状態が普通でしたね。
アイルトン・セナ
ブラジルが生んだ世紀の英雄。
音速の貴公子。
様々な形容詞で表される稀代のF1レーサー。
その神秘的な容姿と、レース中に神と邂逅した唯一の人物。
印象的なレースは母国で悲願の優勝を遂げた1991年ブラジルグランプリ。
ゴールまで6周を残すあたりから5速以下のギアを失い、なんと6速ギアのみで走行を続けた事が、レース終了後に発覚。
ドライビングに集中し過ぎたせいか、チェッカーフラッグを受けたあと、マシンから自力で降りれないほど憔悴仕切った様子が動画に残っています。
F1界に数々の伝説を残したアイルトン・セナ。
残念ながら1994年サンマリノグランプリでトップを快走中に天に召されました。
憧れと現実と
子供の頃のもう1つの憧れの職業であるF1レーサー、どんなに運転が上手いトップレーサーですら、
簡単に命を落とすとんでもない非日常的な職業だという事が、英雄アイルトンの死で否が応でも知らされました。
現実ではアイルトンが開発に関わった日本初のスーパーカーNSXを、男の60回ローンで購入する事で
F1レーサーへの憧れを具現化したのです。
その後は憧れがミハエルシューマッハーに変わり、その憧れも具現化することに・・・
これからの夢
人生50年を過ぎてなお衰えないF1レーサーへの憧れ。
残りの人生、新しいスーパーカーを手に入れることを、夢で終わらせないように、
いつまでも野心を抱き仕事に、趣味に、ブログ執筆に励みたいと思います。
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